小山ちゃんは!アンディモリをやめへんで!やめへんで!やめ!へん!で~!andymori-vol.3

第一回:ソウヘイヘーイ!ソウヘイ…ヘーイ!!andymoriと“SAWASDEECLAP YOUR HANDS”と憂鬱アンディモリvol.1
第二回:andymori(アンディモリ)vol.2/16のリズムを知ってるかい?16のリズムを知ってるかい?そーれ、ホホホーイ!ホホホーイ!!ホホホイッ!ホーイ!!!!

くい:前回は『宇宙の果てはこの目の前に』の話をして、復活したらどうなるのかねえ、みたいな話でしたけど。

田中:そうですね。前回は、13年の年末に急きょ対談したものをアップしたんですよね。今が9月なので、あれから10カ月くらい経過しています。今年の6月になって、「7月半ばからライブ活動を再開して、8月29日のスイートラブシャワー公演を最後に解散」という公式発表がありました。

くい:ツアーって形でもやったんだっけ? 何本かしかなかったんだよね。ラブシャワーが最後ってのは、なんでだろうなあ、ってのがあったんだけど、結局最後ではなくて、武道館がアナウンスされたんだよね。それについてはどうですか?

田中:ツアーと言っても、ワンマンが二回、対バンが二回、フェスが二回でしたからねぇ。ラブシャワーがラストになってしまったのは、前回のツアーキャンセルで発生した費用が莫大だったから、単独で武道館を押さえるお金が無くなっちゃってたのかなぁと思っていたんですけど……。ラブシャワーのステージは僕も現場で見ていたんですけど、その時は嬉しかったですよ。そりゃあもう、年甲斐もなくキャーって言ってしまうくらい喜びましたもんね。けど、終わって、家に帰ってから冷静に考えてみると、「ん? ちょっと待てよ」って感じはありますよね。

くい:ツアーキャンセルで発生した費用っていうのはどういうもの?

田中:去年の小山田さんの飛び降り騒動があったじゃないですか。あれって、すでにツアーが決まってから起こったことだから、当然ライブ会場のキャンセル料が発生していると思うんですよ。ましてや最終公演の会場は武道館でしたから、安くないお金が発生しているんじゃないかと。保険に加入していたとしても、事情が事情なので適応されているかどうか……。下手したら、ツアーグッズ等も、生産はしていなくてもデザインなどはしているはずですからね。

くい:ほうほう。「ん? ちょっと待てよ」というのは、「え、それ、決まってたんじゃないの?」っていうこと? 武道館公演に関して。

田中:ぶっちゃけ、そういうことを思いました。武道館ってそんなにすぐに押さえられるものなの? っていう疑問が……。

くい:とれるんじゃないの、小山田さんがそう言ってるんだから笑。

田中:えぇぇぇーーー怪しいですよ!
他のメンバー、スタッフのスケジュールとかもそんな簡単に調整つくもんなんですかね?

くい:その先のスケジュールがどうせなかったんなら、そこに武道館を入れるだけの話でしょ!

田中:けど、武道館抑えられる予算とスケジュールの余裕があるんだったら、最初からそれをラストにすれば良かったんじゃないかと……まぁ、その辺はもういいか(笑)。まぁそういう予測がつかないところもアンディモリの魅力ってことなんですかねぇ……。いや、それでいいのかどうかってことを言うと、良くないですよそりゃ。みんな、アンディモリの最後を見届けるために、山梨という未開の土地まではるばる行ってきたというのに、新曲を二曲もブッ込んでくるわ、「もう一回ライブやろ」って話が持ち上がるわ、しまいには僕は帰りの高速で眠すぎて事故りかけまくるわ、散々でしたよ。

くい:ラブシャワーの感想、もう少し詳しく教えてください。ライヴとしてはよかったの?

田中:最後のライブでは、誰もが予想できなかったことが起きましたよね。小山田さんがMCで「アンディモリというバンドは今日で活動を終了します。そして、窪塚洋介さんを迎えて、今後は卍ymori(マンジィモリ)として活動していきます!」っていうまさかの宣言でしたからね。そんでその場で窪塚さんをステージに迎えて『IKIRO』を熱唱。もうみんな嬉しさのあまり号泣の嵐でしたよ。

くい:ラブシャワーの感想、もう少し詳しく教えてください。ライヴとしてはよかったの?

田中:全面的な無視ですね(笑)。ライブとしてはすごく良かったと思います。小山田さんがすごくリラックスした感じで演奏していましたし、声もすごく出てましたし。むしろドラマーの健二さんの表情が硬かったのが気になりましたよね……

くい:「もう一回ライヴやろ」っていうのは、どういう感じだったの?

田中:アンコールに突入していて、そろそろライブが終わっちゃう……って思っている時に、突然きましたね。小山田さんが、「寛。健二」って、二人の名前を呼んだんです。うわ、ありがとう的なこと言うつもりだ、これで最後の曲なんだ……って思ったら、「もっかいライブやろ」って言ってました。客席からは歓声が上がって、寛さんが「うん」って。で、それに続いて、健二さんも「いいよー」ってちょっと脱力した感じで返事をしていました。

くい:凄く夢のないこと聞いていい?

田中:はい。

くい:マイク通してたんだよね?

田中:そうですね。

くい:本当に、本当にそうだったらマイクを通さずに言うから、客には聞こえないよね。

田中:あー! 言われると、そういう気もするかも……。いや、「客の前で誘うことで、二人に断りにくくさせてるんだろうな。小山田さん小悪魔策士だなぁ」とか思ってましたけど……。

くい:青いな見解が(笑)。だからやっぱりさ、小山田壮平という人は、日本屈指のロック・ミュージシャンであると同時に、エンターテイナーとしての才能も並外れてるってことよ。それが本当に真実の「もう一回」だったとしても演出だったとしてもさ。そんなことはどうでもいいことなんだよ。それを言って、みんなが感動した。それだけだよ。

田中:僕の見解は、夏の空のごとく青かったということですね……10月の15日に武道館で本当の解散ライブが行われる予定ですけど、多分9月中に小山田さんがもう一回自殺すると思うんで、本当の解散はいつになるか誰にも分からないですよね……。

くい:どういうセットリストだったの?

セットリスト:ラストライブ

セットリスト:東京ワンマン

田中:セットリストは不満でしたかね……。一応こんな感じだったんですけど。この前に、サウンドチェックでハッピーエンドをフルと、ボディランゲージを1コーラスだけやっていました。

くい:え、あれやってないの。なんだっけ。テラスハウスみたいなやつ。クラブハウスサンドみたいな。

田中:“クラブナイト”ですよ!(笑)。

くい:そうそう。“クラブナイト”やってないの!?

田中:“クラブナイト”はおろか、“サワズディークラップユアハンズ”もやっていませんよ!聴きたかったのに!

くい:今日のタイトルじゃないけどさ、本当に俺はアンディモリが解散してしまったあとの世界ってのが想像できないのよ。……解散しないってことないかな?

田中:本当は「今夜が小山田! 今夜が……小山田!」ってタイトルにしたかったんですけどね。語呂も良いし小山田とも掛けられるし、言葉としても意味が通るという完ぺきなプランだったのですが。解散については、小山田さんが決めたっていうことですけど……。小山田さんがこうして呼びかけて、寛さんと健二さんが承諾するっていうことは、二人はアンディモリを続けたいっていう気持ちが強いんじゃないかなって思うんですよ。新曲も、良かったですしね。ライブで聴いたからひいき目になっているだけかもしれませんけど……。

くい:続けてくれればいいのにね。

田中:本当に、僕もそう思いますけどね。坂本慎太郎さんとか小沢健二さんとか、ソロになってからも目覚ましい活躍をする人はいますけど……。リバティーンズみたいな形でもいいから、アンディモリを継続させてほしいですよ。ソロ活動も並行しながらバンドでもライブをやる、みたいな……。

くい:「日本のリバティーンズ」って言われてた頃に戻ってくるわけだ、ここで。

田中:新作は全然作らなくってもいいから、ライブだけでもやっててほしいというか。ソロを並行させながらバンドをやるって発想がなかったってことなんですかねぇ……。そういう誠実な所も小山田さんと言えば小山田さんらしいんですけど。でも、解散ライブをちゃんとやってくれるっていうのは嬉しいですよ。やっぱりフェスのトリっていうのとワンマンじゃ、単純に演奏できる曲数が違いますし。けどこれじゃあ、別れをグダグダ先延ばしにしてる恋人みたいじゃないですか。恋人からセフレに格下げされたけど、また続いてはいる、みたいな! セフレでもいいから関係を続けたい、みたいな自分も嫌だ!

くい:まあバンドって解散するものだからね。「解散しなきゃ、バンドじゃねえんだよ」でしょ。そういう物語性についても、小山田さんはよくわかっていて、だから自分が死んだらどうなるんだろうかとかも想像したと思うし、復活して、解散するはずのライヴで「もういっかいライブやる」っていう発言になるんじゃない? だから、俺が知るかぎり、今回の状況から、次にどういう手を打つのがバンドの物語として一番おもしろいのかというと、「やめへんでー! 続けるでー!」っていうことだと思うのよ。そっちのが、自殺未遂とか、ラブシャで解散せず、武道館でもう一回やる、ということがしっくりくるでしょ。

田中:そうなのかもしれませんね……。僕たちにできること……それは、アンディモリという物語を最後まで見届けることくらいなのでしょうね。

くい:ほう……。

田中:本音を言えば、やっぱりアンディモリを解散させないでほしいですよ。寛さんのバックアップのない小山田さんのギターっていうのが想像できないです。健二さんのドラムも、最後のアルバムを聴くと、完全に馴染んでいると言いますか……。そこまでの作品を作れたからこその解散なのかなぁとは思うんですよ。このまま続けていてもこれ以上の物は作れないっていう判断があったのかと。けどアンディモリじゃなくなったアンディモリメンバーのことなんて考えらんない、っていうのが本音ですよね! 何がもう一回やろうだよ、お前だって未練たらたらなんじゃねーかよ! って話ですよ! やっぱりやめないでほしいです。ただただそれだけですね。


『ひこうき雲と夏の音』andymori

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